2013年5月30日木曜日

やったんで!



ワールドカップ2連戦を終えました。
ドイツ、チェコともに気温が低く日中で10数℃、最低気温5℃以下なんて日もあり、
なかなか寒いおもいをした遠征でした(リザルト的にも...ort)

そしてようやく暖かい南フランスに帰って来た!と思っていたら、
残念なことにこちらもなかなか寒いんです。
夕方からは結構冷え込むし、太陽が出ていない時はとても半袖じゃ過ごせません。
もうすぐ6月なのに。。。

ジロ・デ・イタリアが雪で凄いことになっていたように、
今年のヨーロッパは異常気象みたいですね。
ヨーロッパ在住2年目の僕にはよく分かりませんが、
とりあえず今年に入って地球温暖化の脅威を感じたことは一度もないです。

遠征の疲れもとれて、明日からトレーニングを再開します。
4日間しっかりと休み(そのうち2日は移動で潰れましたが...)、
いまは自転車に乗りたい気持ちに溢れています!まあ、いつもですけど(笑)

そういえば今日は久しぶりに湯船に浸かりました。約2ヶ月ぶりか!?
もちろん毎日シャワーは浴びてますが、やっぱりお風呂はいいですね。
今夜はぐっすり眠れそうです。


来月のワールドカップ第3戦イタリア大会まで2週間ちょっと。
それまでにやりたいこと=やらなきゃいけないことが沢山ある!
考えるだけでワクワクしてきます。


写真は部屋から雨上がりに出ていた虹をぱちりと。
20時過ぎですが、まだまだ明るいです。

2013年5月28日火曜日

World Cup XCO 2 Nove Mesto レースレポート


大会名:   UCI World Cup XCO 2 Nove Mesto
開催日:   2013/5/25
開催場所:  チェコ・Nove Mesto
カテゴリー: アンダー23
リザルト:     104位(80%カット)
天 候:   曇り
コースコンディション: ウェット

ワールドカップ第2戦がチェコのNove Mestoで開催された。
開幕戦が行なわれたドイツから車で移動し、月曜日には会場入り。
休養日も挟みながら3日間コース試走を行い、充分にコースを走り込むことができた。
脚の調子はあまり良くないが、レースの日が近づくにつれて回復してきている感覚。
レース当日を最高の体調で迎えられるように準備を進めて行った。

レース一時間前、ちょうどウォーミングアップを開始した頃に雨が降り始める。
すぐに止みはしたがコースはウェット路面に。また気温はかなり低く10数℃しかない。

4列目からスタート。クリートキャッチは上手くいき集団の流れに乗れたと思えたが、
ここで最悪なことが起きた。斜め左の選手がペダルを踏み外して大きくふらつき、横の選手と接触。目の前を2人の選手に塞がれ、やむを得ずフルブレーキング。転倒こそしなかったのは幸いであったが、一気に最後尾付近まで順位を落としてしまった。
ジュニアのレースと違い、超高速ペースで進む集団。後ろの選手も充分に速く中切れがあまり起きないのは有り難いが、ロードレースのように密集した集団の中で順位を上げて行くのはより難しく感じた。
そして1周目後半、軽いアップダウンの箇所で横の選手にはじかれ最悪なラインに突入してしまう。バランスを崩したことでサドルに過度な負担がかかってしまい、バキッという音が聞こえる。バイクから降りて直そうと試みるが大きく前下がりに前傾したままビクともしないサドル。仕方がなくバイクにまたがり走り出すが、ここからピットまでが遠くて地獄だった。サドルに座れないため、殆どの区間をダンシングで切り抜ける。
ようやく復帰したころには最後尾付近。また2度のトラブルによって完全にメンタルもやられてしまっていた。レースでは気持ちが折れたら終わりだ。もう完走もできないそんな想いが頭をよぎる。それでも頑張る。頑張りたいのだが。全く上がらないペース。こんなに暗い気持ちで走るレースは初めてだったかもしれない。
そして残り3周で80%カットにより、レースを降ろされる。


今回のワールドカップ2連戦ではなにも出来ていない。そんな想いにあふれている。
特に今回のレースは運が悪かっただけで済ましてはいけないレースだと感じている。
不可抗力に思えるトラブルであってもレース中に起きたトラブルは全て自分に原因がある。
今までの経験から言うとスタート直後に落車に巻き込まれる時は、レースへの集中力が足りていなかったときだ。今回もそうでどこか呆然とした気持ちでスタートを待っていたように思う。今回のレースはもう思い出したくないような苦い経験になってしまった。しかしいつまでも暗い気持ちでいてはいけない。もう次のワールドカップは3週間後に迫っているのだ。時間はない。だが3週間でやれることは沢山ある。レース後にコーチと話し合ったことで、何をすればいいのかは具体的に見えている。

ジュニアクラスから急激にレベルが上がるアンダー23クラス。1年目でリザルトを残すのは難しいのかもしれない。現に沢山の人から時間はあるのだからゆっくりやっていけばいいよと声をかけられた。でも僕には時間がないと思っている。焦っているわけではないが、少なくとも僕自身がまだアンダー1年目だしという甘い気持ちでいてはいけないと思う。ジュニアの2年間もあっという間だった。きっとこれからのアンダー23での4年間もそうであるに違いない。なんとしてでもこの4年間で結果を残す。世界で通用していると言われるような結果を。そのためには次のレース、今であれば3週間後のイタリアでのワールドカップで結果を残すという気持ちでいることが重要だ。

今回のワールドカップ2連戦、本当に沢山の方からサポートと応援を頂きながら結果を残せずに申し訳ありません。次こそは必ず、、、自分を信じて進んで行きたいと思います。

どうかこれからも応援宜しくお願いします。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル                  SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                      SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ウエア          Wave One

サングラス              OAKLEY RadarLock

サプリメント      SAVAS(株式会社明治)
                              ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 


2013年5月20日月曜日

UCI World Cup XCO 1:レースレポート


レース&観戦でくたくたです(汗)
明日の朝、次のワールドカップ開催地のチェコに移動。
700km以上の車の旅です...ort

とりあえずレースレポートをアップしておきますね!
おやすみなさい!!!

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大会名:   UCI World Cup XCO 1
開催日:   2013/5/18
開催場所:  ドイツ・Albstadt
カテゴリー: アンダー23
リザルト:     69
天 候:   晴れ
コースコンディション: ウェット

ようやく2013年のワールドカップが開幕した。
今年初戦のMTBレースを走ってから既に2ヶ月以上たっているが、ここからが本当の意味で2013年のMTBシーズン幕開けと言えるだろう。
自分にとっては初めてアンダー23クラスで走るワールドカップであったが、ここまで多くのレースをこなしてきているためか特別な緊張は全く感じずにスタートラインに立つことが出来た。

スタート位置は先週のアジア選手権で獲得したUCIポイントが反映されたために、120人中の5列目と予想以上にいい位置に並んだ。この位置であればスタートでの混雑は言い訳にできない。実力があれば充分に前に上がって行くことが可能な位置だ。

集中力を高めてピストルの音で一斉にスタート。思うように順位は上げられなかったが集団に埋もれることはなく無難に平坦区間をこなしていく。そして登りに入る。ここで予想外なことが起きた。息が上手く吸えないのだ。呼吸は荒いのだが全く酸素が入ってくる感覚がない。登りが長いコースであるためペースが上がらない自分を後続の選手がどんどんパスしていく。今まで感じたことのない感覚に焦りを覚えるがどうすることも出来なかった。
1周目は40番手後半で通過。2周目、3周目と登りに入るたびに抜かれ続ける。こうなってくるとレースに対するモチベーションを保つことも難しくなってくる。なんとか集中し直さねば

ラスト2周に入り、この苦しさは来週のレースのための練習だと思うことにした。どうやら今日は調子というより、体調が良くない。こんな日はもう仕方がない。しかし来週のレースのためだと思えばまだ頑張れるのではないかと思った。普段の自分は試走で試したライン通りにしか走らないのだが、思い切って前の選手が通った最速ラインにチャレンジしてみる。すると案外簡単にクリアできた。やはりレースでしか出来ないこと、今日しか挑戦できないことがあるはずだ。残りのレース時間で思い切りやってみようと気持ちを立て直す。

ラスト一周、前を走るのは僕と同い年生まれのスイスの選手、あのトーマス・フリシュクネヒト(1996年世界チャンピオン)の息子だ。去年のジュニアクラスでは全く相手にならなかった選手だが、その彼も今日は僕と同じ位置で苦しんでいるようだ。登りで少し差を広げるが、さすがスイスの選手らしく下りが速くて、なかなか差を広げられない。コース最後の下りに先に入られてしまい、懸命に同じラインをトレースして付いて行こうと粘ったが、1コーナーでついた差をゴールまで詰めることができずに69位でゴールとなった。しかし最後にレースらしい競り合いをして思い切り追い込んでゴールしたことに気持ちよさを感じてのゴールとなった。

最後の2周で気持ちを立て直して少し順位をあげることが出来たが、そうでなければ完走することも危ないレースであった。やはりアンダー23クラスはレベルが高いと言うことは簡単であるが、正直今日のレースは自分の実力を全く出せておらず、まだアンダー23の雰囲気を掴むことも出来ていないと感じる。

先週のアジア選手権では猛烈な暑さと空気の悪さの中で荒い呼吸を繰り返したためにレース後半は過呼吸のような状態になっていたのだが、そこで蓄積した呼吸筋の疲労を回復させることができなかったことが今回の不調の原因だと思う。レースまでの試走、ウォームアップの時の脚と上半身の感覚は決して悪くなかったのだが、無酸素運動に対応出来る身体の状態ではなかったようだ。ただ原因不明の不調ではなく、理由が分かっていての不調であることが救いだ。レース前に自分の身体の状態を見極められなかったことは悔やまれるが、来週もワールドカップがあり悔しさを晴らす舞台はある。すでに気持ちは切り替わっている。

現にレース中はもう自転車から降りたくなるほど苦しかったのに、いざレースが終わってみれば来週のレースでいかに上手く走るか、そればかりを考えている。自分は本当にMTBレースが好きで、特にワールドカップの雰囲気は大好きだ。いつか必ずこの舞台で自分の納得出来るリザルトを残したいと思う。そしてそのチャンスはもう来週に迫っているのだ。

今週はドイツからチェコに移動し、週末のワールドカップ第2戦に備えます。
早くレースがしたい。リベンジしたい。今はそんな気持ちでいっぱいです。

次戦も応援とサポートの程、宜しくお願い致します。
                                       
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル                  SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                      SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ウエア          Wave One

サングラス              OAKLEY Radarlock

サプリメント       SAVAS(株式会社明治)
                              ピット イン リキッド・ SAVASスポーツウォーター・パワーアミノ2500。 


2013年5月18日土曜日

World Cup 開幕!!!


いよいよワールドカップ開幕の日がやってきました。
僕のレースは今日(土曜日)の15時半スタートです(日本時間22時半)

といってもアンダー23クラスのテレビ放送はないんですが...
日本からの応援宜しくお願いします!

コースの動画を見つけたのでリンクしておきます。


今日は晴れているので、ここまでのマッドコンディションにはならないでしょうが、
石と根っこの上は信じられないくらい滑ります。
登りは比較的安定した路面で、斜度と長さがあり単純なパワー勝負になりそう。

ドロップオフは今のところ問題なく跳べていますが、
レースで疲れてくると特に危ないセクションですね...。集中していきたいと思います。

アンダー23クラスは6周回の予定。
1周が4kmちょっとと短いのでハイスピードなレースになりそうです。

では頑張ってきます!!!

2013年5月14日火曜日

アジア選手権レースレポート

アジア戦を終えてフランスに帰ってきました。
向こうでもブログを更新したかったんですが、なぜかブログが開かなくて...
中国でもFacebookとTwitterをする方法は見つけたんですがねww

ということでレースレポートをアップしたいと思います。
写真はマッサーのJoeさんに撮って頂きました。
万全の体調に整えてもらった上に写真まで撮って頂き、感謝です!

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大会名:   第19 MTBアジア選手権大会
開催日:   2013/5/12
開催場所:  中国・成都
カテゴリー: エリート
リザルト:     7位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

いよいよシーズン序盤の大きな大会、アジア選手権の日を迎えた。
ここまでUCIカテゴリーのレースをこなしながら順調に目標をクリアしてきた。調子が上がってきていることは間違いない。自分に自信を持ってこの日を迎えることが出来た。

フランスからの一日がかりの長い移動を終え、中国のホテルに到着したのは火曜日の夕方。翌日水曜日から日本選手団と合流し早速コース試走を行なった。事前に見ていたコースマップから平坦系の高速コースを予想していたが、実際に走るとコースの大半がシングルトラックで激登りを繰り返す低速コースであった。下りも鋭角なスイッチバックが多くて、想像していたよりもテクニカルで走り応えのあるコース。夕方に降るスコールの影響で路面は粘土質の泥であり所々乗車でクリア出来ないセクションも存在したが、木曜日からは雨もなくなり強烈な日差しによって一気にコースはドライコンディションへと変化していった。それによってレース当日には乗車率100%、ラップタイムが速くなる事が予想されるために急遽短いスタートループが付け足され、エリート男子はスタートループ+4周回のレースとなった。

レース一時間前からウォーミングアップを開始。スタート時刻は15時半と遅く日差しが強い。気温は34℃と中国へ来てから一番の暑さで、かなり蒸し暑さを感じる。また景色が霞んで見える程空気が汚く、非常に厳しいコンディションだ。いつもより軽めのアップにしておいたが気温が高いため心拍が上がり易く感じた。熱中症にならないようにスタート時間まで氷で身体を冷やす。2列目に並んで準備は万端。あとは追い込むだけだ。

コース序盤からシングルトラックに入るためスタートは集中していた。ペダルキャッチはうまくいき、順調に走り出す。しかしアスファルトの登りセクションで思うように順位を上げられないままシングルトラックに入ってしまった。10番手ほどだろうか。下りに入ると前の選手が中切れを起こし、思うように順位を上げて行けない。乾いた路面にタイヤをとられて転倒する選手も多い。焦るなと自分に言い聞かせる。開けたところで確実に順位を上げて行く。1周目を終えて5番手。後ろから中国の選手2人に追い付かれて3人のパックになって2周目に入る。1周目に思うようなペースで走れていないため脚に力は残っているが、暑さの影響か呼吸が異常に荒い。コース序盤の激登りが続くセクションで中国人2人に置いて行かれてしまった。この時点で6番手。しばらく単独での走行が続く。フィードでかけ水をもらい身体を冷やすが、熱がこもっていてオーバーヒートになりかけているのを感じる。

3周目は入り、後ろから韓国と香港の選手が追い付いてきた。精神的に辛い場面だが、この展開は今年に入って何度も経験している。とにかく後ろに引かずに先頭をキープすることだ。後半の登り坂でアタックをかけてパックから抜け出し、6番手単独で最終周回へ入る。

暑い。自分でもスピードが落ちてきている事を感じる。レースに上手く集中出来ていない。深く息を吸い込むと咳き込んでしまう。空気の汚さが影響しているのだろうが過呼吸のような状態になっている。ゴールまで残り3km。後ろに気配を感じて振り返ると再び韓国人の選手が単独で追い付いてきた。もう余力は一切無い。登り坂のタイトなコーナーでインを突かれて抜かれてしまった。腰に痛みも出だして思うようにスピードが上がらない。
ラスト1km。ボトルを捨てて全力で走る。もう前にも後ろにも選手は見えないが最後まで手を抜かずに追い込んだ。ゴールが見えてきても最後の数百メートルの直線がとても長く感じた。そして7位でフィニッシュ。順位に対する感想よりも、まずはこの過酷なレースを終えた事の安堵感が押し寄せてきた。

重要な1周目で位置取りを失敗してしまった事が悔やまれるが、自分の実力は出し切れたと思う。アジアで7番。これが今の自分の現状であり、もちろん満足はしていないが素直に受け止めて次に進んで行こうと思う。今週からはワールドカップが開幕し、また自分にとって新たな挑戦が始まる。

今回のアジア選手権、スポンサーの方々と日本チームの手厚いサポートのおかげで万全の体勢でレースの臨めた事に感謝しています。来年、再来年とアジア選手権に参加して順位を上げて行く事はもちろん、いつかはアジアチャンピオンになりたいと思っています。

今週のワールドカップに向けてまずは身体の回復に努めます。
これからも応援とサポートの程、宜しくお願い致します。
 
BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク        ANCHOR プロトタイプ

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ホイール      SHIMANO XTR
ハンドル            SHIMANO PRO シマノプロ
ステム                SHIMANO PRO シマノプロ
シートポスト       SHIMANO PRO シマノプロ
シューズ         SHIMANO SH-M315E

フォーク      SR SUNTOUR AXON 100mm(サンツアー)

ヘルメット              KABUTOOGK)レジモス スペシャル・チームカラー
グローブ      KABUTOOGKPRG-1

ソックス      Wave One

サングラス              OAKLEY Racing Jacket

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