2014年5月29日木曜日

WorldCup #3-Nove Mesto:レースレポート


大会名:         UCI MTB WorldCup #3-Nove Mesto
開催日:   2014525
開催場所:  チェコ・Nove Mesto
カテゴリー: U23
リザルト:     96位(−1ラップ)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

ワールドカップ第3戦がチェコのNove Mestoで開催された。
ヨーロッパラウンドということで先月の南半球でのワールドカップと比べると3倍以上の数の選手がエントリーしている。U23クラスだけでも150人以上。もちろん選手のレベルも格段に高い。
先月の開幕戦、続く第2戦でワールドカップでの自己最高位を更新することは出来たが、やはりこのヨーロッパラウンドでのワールドカップで結果を残したいという想いは強い。

コースは難しいロックセクションにハイスピードで突っ込む区間が多く、パワーとテクニックの両方が無ければ絶対に走れないワールドカップらしいコースレイアウト。

最初は勢いで突っ込むしかないように思えたセクションであっても、実は必ずスムーズかつ安全に走れるラインが存在していることに試走で気づいた。普段から練習で走りたいと思う程にテクニックを磨くにはもってこいのコースで、試走をしていても本当に得るものが多かった。

スタートは4列目。スタートループはかなり道幅が広い整備されたジープ道であるために完全なパワー勝負。最初から全力で踏み込んでいかないとあっという間に置いていかれてしまう。そのことはよく分かっていたのだが。。どうしたことか身体が全く動いてくれない。周りのスピードに付いていけない。実はアップの時から脚の重さを感じていたのだが、ここまでスカスカなスタートになってしまうとは。大きく順位を落としてしまい渋滞に巻き込まれトップとの差がどんどんと広がってしまう。
1周目を終えてトップとは2分半もの差。一気に完走も厳しい状況に追い込まれた。その後は少しずつ順位を上げはしたものの、やはり脚に力が入らない感覚から最後まで抜け出せずに苦しい走りが続く。無心で走りたい気持ちとは裏腹に、頭の中にマイナスな感情も出てきてしまっていた。ラスト1周を前にして80%ルールにより切られてしまう。

今回のレースはとても苦い経験になってしまった。最近は練習でも調子が良い日と悪い日の差が激しかったのだが、大事なレースにしっかりと調子を合わせることが出来ずに本当に悔しい。こんなのは自分の走りでないと思いたい。しかしレースでのパフォーマンスと結果が全てであり、悔しいがこれも自分の実力である。
一週間後のワールドカップ第4戦でしっかりと自分の全てを出し切る走りをしたい。
身体を整えるには一週間という時間は十分なので、レースまで集中して過ごそうと思う。

沢山の応援とサポート、本当にありがとうございました。
次戦は立て直して納得の走りができるように頑張ります。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ   SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム                       SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ       SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット            KOOFU  スペシャル・チームカラー(U23チャンピオン仕様)
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア        Wave One レジェフィット

サングラス        OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

2014年5月19日月曜日

Portugal Cup-XCO Fundao:レースレポート


大会名:   Portugal Cup-XCO Fundao
開催日:   2014518
開催場所:  ポルトガル・Fundao
カテゴリー: U23(エリートと混走)
リザルト:     10位(U23では4位)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ

UCIカテゴリー3であるポルトガルカップ・Fundao大会に参戦してきた。

コースは大半が自然の地形を生かした森の中を走るシングルトラック。ワールドカップのようなジャンプセクションや激下りといった縦の動きは殆ど無いが、狭い木々の間をロス無く正確なライン取りで走るにはテクニックが必要なコースである。シクロクロスの経験がある自分にとっては、こういった正確なライン取りが求められるコースは得意意識があるので、試走してみてすぐに自分向きのコースだと感じた。

今週はワールドカップのヨーロッパラウンドに向けてかなり追い込んだ練習を積んできたため、このレースを迎えるにあたっては万全の体調ではなく、まだ疲労が抜け切れていないと感じていた。今できる最大限のパフォーマンスをレースで発揮すること。順位に関わらず、ワールドカップのためにもしっかりと追い込み切ったレースをしてゴールしようと決めていた。

一列目からスタート。反応は良かったのだが、直後の右コーナーでイン側に少し追いやられてしまい、加速のタイミングが遅れてしまった。どの選手もシングルトラックに入るまでに少しでも順位を上げようとガンガンと踏み込んでくるため、スタートからかなりのハイペース。2周目まではなかなか周りのペースに合わせることが出来ずに辛い走りが続いた。順位は11~13番手程。それほど悪くない位置で粘れているが、集団に乗り遅れて単独での走行になってしまっていることが辛い。シングルトラックが多くて前の選手が見えづらいコースであるため、ペースを落とさずに走ることが難しかった。

単独での走行ではあるが、レース中盤になってだんだんと身体も動くようになってきた。集中力を切らさずに下り区間でも大きなミス無く走れている。去年までは苦手意識があった下りだが、今年は安定して走ることが出来ていて、海外のレースであっても下り区間で前走者とのタイム差を詰めるなど勝負ができるようになってきた。

そして最終周回。ようやく20秒ほど前に選手が一人見えてきた。現在の順位は11位。あの選手に追い付いて競り勝ちトップ10でゴールすることを目標にする。コース序盤の長い登りで5秒差まで詰めて、シングルトラックの下りで追い付いた。後ろについて最大の難所であるジープロードの登りに入る。ここはかなりの斜度がある上に路面が崩れ易くてタイヤがスリップしないようにトラクションをかけながら登るのが難しい。後ろに付いて走るのは不利なセクションであるがプレッシャーをかけるために、あえて前には出なかった。そして斜度が少し緩んだところで前に出て一気にアタック。5秒程の差をつけてシングルトラックの下りに入る。ここでも少しではあるが差を広げることができ、下り切ってからはゴールに向けて全力疾走。レース後半でもしっかりと身体が動いていることに練習の成果を感じた。最後まで追い込み、出し切ってゴール。なんとかトップ10に入ることはできた。スタートの出遅れが響いてU23クラスでは4位と不本意な結果ではあるが、中盤からは決して悪い感覚ではなかったので、気持ちよくレースを終えることができた。

6位であった前回のポルトガルカップではコースが深い泥のコンディションであったため、コーナーでタイヤを滑らせて苦戦している選手の隙をついて序盤から順位を上げていくことができた。しかし今回のように完全なドライコンディションでのレースとなると、まだまだトップの選手達と比べるとスタートからの爆発力が劣っていることを強く実感させられた。じわじわと前に上がるような走りではなく、とにかく一瞬の隙をついて前に出られるようなパワーが必要。普段の練習から意識していきたい。

ただ今回のレースを走ってみて、これまでよりも改善されてきていることも多いと感じた。特に下り区間では今回のレースで前の選手に離されてしまうといったことは一度も無かったし、逆に最終周回では下り区間を使って勝負に出ることができた。これは海外レースを走り始めたばかりの頃の自分を考えれば大きな成長だと感じるし、これからもっと磨きをかけて自分の武器にしていきたい。

さて、今週末からはワールドカップでのヨーロッパラウンド。チェコ、ドイツでの二連戦が始まります。おそらく全7戦のワールドカップの中でも、このヨーロッパラウンドが最もレベルの高いレースとなると思うので、ここでこそしっかりと結果を残したいと思います。

応援とサポートのほど、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム               SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                KOOFU  スペシャル・チームカラー(U23チャンピオン仕様)
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア           Wave One レジェフィット

サングラス               OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント        SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー

2014年5月5日月曜日

UCI World Cup #2:Cairns:レースレポート


大会名:   UCI World Cup #2:Cairns
開催日:   2014427
開催場所:  オーストラリア・Cairns
カテゴリー: U23
リザルト:     19位(−1ラップ)
天 候:   晴れ
コースコンディション: ウェット

前回のワールドカップ開幕戦から2週間。
南アフリカからオーストラリアにやって来て、あっという間にワールドカップ第2戦の日を迎えた。

これまで課題に感じてきたスタート。まずは落ち着いてペダルをはめることに集中し、それから踏み込んでいこうと考えていた。いきなり前に出ようと焦るのではなく、まずは最初の加速で遅れずに上手く集団の流れに乗ること。このイメージが上手くいき、今シーズン最高とも言えるスタートを切ることが出来た。スタートループは13番手で通過。長い登りも息が上がり切らない良いペースで追い込めている。

しかし、今回のレース最大のミスは前半にやって来た。コース後半の最大の難所とも言える激下りで激しく転倒してしまい、それによりフロントタイヤがダメージを受けてしまった。機材を走れる状態に戻すのに時間がかかり、この落車だけで少なくとも1分以上はタイムをロスしてしまったと思う。沢山の選手に抜かれて、1周目完了時で25番手まで順位を落としてしまった。
2周目は前から落ちてきた選手をかわしていくが、転倒によるダメージで身体が固まってしまっていて思うように動いてくれない。特に下りでは恐怖心も出てきてしまい、試走で問題なかった区間でもミスを繰り返してしまう。

順位は19位まで追い上げることが出来たが、僕自身の走りのペースは上がっていないためにトップとのタイム差はどんどんと開いていってしまう。4周目で再びタイヤの機材トラブルが起きてしまい、ピットで前輪を交換。これも大きなタイムロスとなってしまい、80%ルールによってラスト1周に入ることが出来ずにレースを終えてしまった。

今回は調子も決して悪くなく、転倒するまでは15番手以内で走れていただけに本当に悔しいレースをしてしまった。転倒してから完全にリズムが狂ってしまったと思う。

本当に悔しいレース。しかし振り返ると試走の段階からコースを完全に攻略できていたとは言えないし、落車の可能性はスタート前から感じていたのも事実。僕がこれまで走ってきたワールドカップの中でも、トップクラスにハードであった今回のコース。もっと試走の時から色々のライン取りを試したり、トップ選手の走りを観察したり、登りで追い込んで疲れた状態でテクニカルセクションをクリアしてみたりと、試さなければならないことがあったと思う。今回のレースでは試走時とレース時の感覚が全く違い、練習でできていたことがレースでできないという場面が本当に多かった。

もちろんレース前から時間的にはしっかりとコースを走り込めてはいたのだが、大事なのは量より質である。もっとレースで1秒でも速く走ることを考えながら、試走をしなければいけないと痛感した。

自己最高位ながら−1ラップと本当に悔しいレースとなってしまったが、前戦の南アフリカより確実に良いスタートダッシュが切れていたことは嬉しい。少しスタートのコツも掴んだような気がする。
次のワールドカップはヨーロッパラウンドとなり、選手の数、質共に大きくレベルがあがる大会となる。そしてその舞台で10番台フィニッシュすることを次の目標にしたい。
そのためには良いスタートダッシュを決めることは絶対条件であるし、今回掴んだ良いイメージを忘れないようにして、練習に励んでいこうと思う。

アンカーチームへの応援とサポートの程、本当にありがとうございました。
これからも応援とサポートの程、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム               SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ        SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット          KOOFU  スペシャル・チームカラー(U23チャンピオン仕様)
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア         Wave One レジェフィット

サングラス          OAKLEY Racing Jacket
         レンズ positive red

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                         レース中:SAVASスポーツウォーター 
               ピットインリキッド
          レース後:リカバリーメーカーゼリー