2015年3月30日月曜日

XTR Di2を使ってみて。。

XTR Di2を導入してからMTBでオフロードを走り回ることが今まで以上に楽しいです。
特にリアのギヤ位置によってフロントが自動に変速するシンクローモードのお陰で走り方も今までと変わってきました。



例えば目の前にインナー・ローで登り切れるかどうかギリギリの斜度20%越えの激坂が現れたとします。でも登り始めは割りと緩やかでアウターのままでも登っていけそう。MTBでよくあるシチュエーションです(笑)そして最もXTR Di2が活躍する場面です。

この場合、斜度が上がる前にフロントを早々にアウター → インナーに変速する方が多いのではないでしょうか?というのも激坂のように非常にチェーンにトルクの掛かっている場面でフロントを変速させることは難しいですし、下手をすればチェーントラブルを引き起こしかねません。またアウター・ロー → インナー・ローという変速をすればギヤが一気に軽くなるので脚が回り過ぎてしまってタイヤがスリップしてしまうかもしれません。これもMTBあるあるですね(笑)MTBの変速が上手い人=フロント変速のタイミングが上手い人と言えると思います。

しかしXTR Di2だとこの図式が崩れます!
上記のようなシチュエーションの場合、とりあえずフロントはアウターのまま登りに突っ込んでいく。徐々に斜度が上がりスピードが落ちてきても、シンクローモードにしていれば右手でのシフト操作だけでアウター・ローからインナー・2枚目にスムースに変速してくれます。このインナー2枚目というのがポイントで、ギヤが軽すぎないのでペダリングのトルクは抜けずにタイヤがスリップするリスクも減ります。もし電子音がしなければフロントが変速したことに気付かないのではないかというほどにスムースに変速してくれます。

フロントをアウターギヤにしたまま登り始められるということは、斜度がキツくなる前に前もって加速しておけるということです。このことでより楽に速く走れるようになりました。なによりフロントギヤの位置を確認せずに登り始められることは、レースでも大きなメリットになりそうです。

さらに登り切ってからもシンクローモードが活躍します。
MTBの場合、下りではチェーンが暴れるのでフロントギヤはアウターにしておくのが基本です。インナーのまま下ってしまって、さあ登ろう!と思ったらチェーン外れてるし。。というのもよくある(笑)

でもレースのように追い込んでいる場面では、激坂をインナー・ローでやっとの思いで登り切ってから、すぐにアウターに変速するのは結構辛いですよね。一気にギヤが重くなってしまうので、脚にきてしまいます。
この場合もシンクローモードだと、右手での変速操作だけでオッケーです。順番にリアのギヤを重くしていけば、あるタイミングでフロントは自動にアウターに変わり、その時リアは一段軽くなるように変速します。(このタイミングは自分で設定できます)

これによって下り始める前の加速が非常に楽になりました。
少しずつ重いギヤにしていけるので、当然ながら脚への負担も少ないです。

XTR Di2はまるでリズムの良い階段を登っているかのようです。
段差の大きさが丁度良い階段は無駄な体力を使わずに、一定のリズムで登り続けることができますよね。


以上、XTR Di2を使ってみての感想でした!





2015年3月24日火曜日

CSC Classicレースレポート

                Photo by Aliokaさん      

大会名:         第2回 CSC Classic
開催日:   2015322
開催場所:  静岡県修善寺 サイクルスポーツセンター
カテゴリー: エリート
リザルト:        3位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ドライ(一部ウェット区間あり)

今年で第2回大会となるCSC Classicに参戦してきた。身体に強い刺激を入れたい今の時期に実戦形式のXCO競技のレースができることはとても有り難い。またレース会場も去年の全日本選手権が開催されたサイクルスポーツセンターであり、今の自分のコンディションを見極めるのには最適のレースとなった。
コースは一周10分弱と短いながらも、急斜面のテクニカルなシングルトラックや、トルクのかかる低速な登り区間も新しく用意されていて、とてもバランスの良いコースに仕上がっていた。

2列目からのスタート。ウォーミングアップの時から若干脚に重さがあったので、前半は無理に踏み過ぎずに中盤からペースを上げていくイメージを持ってスタート。最初の登りは6番手ほどであったが、身体がいっぱいいっぱいという感覚では無かったので落ち着いていた。順調に順位を上げていき、1周目は4位で通過する。先頭の小野寺選手とは早くも差が開いてしまったが、2番手パックは近い位置。前にいる選手に追い付くのを目標にしてペースを上げていく。だんだんと身体の余計の力も抜けてきて、スピードが上がるようになってきた。
レース中盤には3番手に上がり、15秒ほど前を走る前田選手を追いかける。冬の間もシクロクロスには出ていたのでレース中の高い心拍数には身体は順応できているが、レースペースでのダウンヒルでは動きが固くて思うようにスピードを上げられない。シングルトラックでのミスも多くて、なかなか前田選手との差を縮められないままレースは残り2周回へ。
レース時間が短いので、苦しくても全力を振り絞らなければならない。なんとか10秒あたりまで差を縮めた。高強度の登りにも身体が慣れてきて、しっかりと踏んだだけバイクが進んでいく感覚を味わえている。このまま2位に浮上して、少しでも小野寺選手との差を縮めてゴールしたい。しかし試走のときからずっと苦手意識のあったシングルトラックの泥区間で大きなミスを犯してしまう。ライン取りに失敗してタイヤを滑らせ転倒してしまった。すぐに立て直して身体にもバイクにもダメージは無かったのだが、転倒後はリズムの悪い走りとなり失速してしまった。そのまま3位でのゴールとなったが、60分という短い時間の中で全力を出し尽くした中身の濃いレースをすることができた。

このレースを走ったことで、身も心も一気にMTBシーズンに突入できたように感じる。
走りの手応え、レーススピードでオフロードを走らせる感覚、そしてこれから開幕戦に向けての一ヶ月という期間で何に重点的に取り組むべきか、今回のレースが明確にさせてくれた。
次のレースは3週間後のCJ-2菖蒲谷。ここで優勝できれば5月の開幕戦に向けても大きな自信をつけることができるので、引き続き今できることに全力で取り組んでいきたいと思います。

これからも応援のほど、宜しくお願い致します。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

レース結果
優勝 小野寺 健(MIYATA-MERIDA
2位 前田 公平(BIORACER
3位 沢田 時 (BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ    SHIMANO XTR Di2 M-9000シリーズ
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム                        SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア            Wave One レジェフィット

サングラス                OAKLEY Racing Jacket
         レンズ PRIZM TRAIL

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー


2015年3月11日水曜日

第28回MTBゴールドカップ:レースレポート

大会名:         28MTBゴールドカップ
開催日:   201538
開催場所:  愛知県豊橋市
カテゴリー: エキスパートクラス
リザルト:        3位
天 候:   晴れ
コースコンディション: ウェット

3月に入って気温も暖かくなり、いよいよMTBシーズンの開幕が近づいてきた。
本格的なシーズン開幕までは、まだ一ヶ月ほどの時間があるが、現時点での自分の身体の調子と練習が上手くいっているかを確認するためにレースへの参戦を増やしていきたい時期である。そこで今回は愛知県で開催されたゴールドカップに参戦してきた。

ゴールドカップは今年で28回目の開催と歴史ある大会。自分も中学〜高校生の頃は頻繁に参戦していた。会場はアットホームな雰囲気で楽しみながらも、レースでは真剣に追い込んでシーズン開幕への足がかりとすることができる。
コースの距離は一周2kmと非常に短く、4分も掛からずに一周を回ってしまう。平均スピードが30km/h超える超ハイスピードのレースとなった。今回はショートXCということでレースの時間は40分で、コース上に長い登り下りも一切無い。そのため実際のXCレースとはかなり違った競技性質になってはしまったが、内容的には非常に濃いレースをすることができた。

参加人数は少ないながらメリダの小野寺選手と松尾選手も出場しており、自分から積極的なレースを展開しながら優勝することを目標にスタート。スタートでトップに立つが、シングルトラックに入る前に小野寺選手にかわされて2番手。ここでぴったりと付いていきたかったのだが、ちょっとした油断から3秒程の差が開いてしまう。自分が2位グループの先頭で小野寺選手を追いかける形であっという間に1周目を完了する。数秒の僅かな差ながら、低速になる区間がないため差を詰めるのが難しい。1周かけて小野寺選手に追い付いたが、かなり体力を使ってしまった。そこからは4人の先頭集団で進めていく。コース上に脚を止める区間が一切無く、路面の小さな凸凹に対応するためにサドルにしっかりと座ることができないので、脚が乳酸でパンパンになってくる。スタート前はたったの40分のレースなので、すぐに終わってしまうと気楽に考えていたが、レースが始まってみれば凄まじい脚の疲労に耐えながら残り周回数をカウントしている自分がいた。先頭集団は3人まで絞られて残り3周。後ろで走っているとミスが出易いので、なんとか先頭に立ってレースを進めるが、前半のようにスピードが上がってこない。次の周回でメリダの松尾選手に一気にペースを上げられてしまい、これに反応できずに差が開いてしまう。さらに小野寺選手にも抜かれてしまい、3番手の苦しい展開。なんとか再度メリダの2人に追い付けるように粘ったが、差は詰めることはできずに3位でのフィニッシュとなった。

練習のために参戦したレースとは言え、負けてしまったことは非常に悔しく、反省点も多い。
今自分が練習で強化に励んでいることは、残念ながら今回のレースでは発揮することができなかったが、身体はしっかりと動いてくれたので自信を失わずにシーズン開幕に向けてパフォーマンスを上げることに集中していきたい。

次のレースは2週間後の伊豆の修善寺でのXCレース。去年の全日本で優勝した相性の良いコースで、次こそは優勝できるように頑張ります。

BRIDGESTONE ANCHOR CYCLING TEAM
沢田 時

使用機材
バイク       ANCHOR XR9

コンポーネンツ     SHIMANO XTR M-9000シリーズ
ハンドル     SHIMANO  PRO
ステム                        SHIMANO  PRO
ペダル      SHIMANO XTR
シューズ           SHIMANO  SH-XC90

ヘルメット                Kabuto ゼナード スペシャル・チームカラー
グローブ     Kabuto  PRG-3(レッド)

ウエア           Wave One レジェフィット

サングラス                OAKLEY Racing Jacket
         レンズ PRIZM TRAIL

サプリメント     SAVAS(株式会社明治)
                                     レース中:SAVASスポーツウォーター 
          レース後:リカバリーメーカーゼリー